僕はアマギンになりたかった。
「アマギン」
本名:天草 銀。マンガ『ウダウダやってる場合じゃねえ!』に出てくる悪役キャラだ。
ハーレーを乗り回し、日本刀で斬りつけるイカれたキャラで、ついたあだ名は「狂犬」だ。主人公(高校生)に銃で左耳を撃たれ一瞬で白髪に。
その後主人公と行動を共にし、麻薬関係のトラブルに足を突っ込む。
アメリカマフィアのボスに拉致され、貨物飛行機の中で仲間にならないかと持ちかけられる。
「貴様の言いなりになるくれーなら死んだほうがマシだ。世話んなったな島田(主人公)」
ためらいなく生身でダイビングするアマギン。
結局は主人公の決死のダイビングで命を拾うのだが、黒幕は実の兄だった。
最後は実の兄貴に銃で脳天吹っ飛ばされて10代の命を散らす。
なぜ僕は彼に憧れるのだろう?
刹那的でためらいの無い生き方だろうか?
限られた時間、限られた自由、ほどけない束縛。
そこからあがいてあがいて逃れようとするアマギンは檻の中のネズミに過ぎないかも知れない。
しかし、やたら生き方に共感する。もっと言えば他人とは思えない。
オレと似ているのだ。物語の中で主人公はこう言う
「もし、仲間がいなかったら、1人だったらオレはあいつだったかも知れない」
オレも一緒かも知れない。
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