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【緑の悪魔(いつか見た夢)】

ふと気がつくと僕は森にいた。「なぜ僕はこんなところへいるんだろう?」僕は辺りを見回してみた。誰かが立っていた。

そいつは少年の姿をしていた。緑の子供。そいつは邪悪なものだと本能的にわかった。
気がつくと森のあちこちには人間の屍が転がっていた。

そいつを見てると妙な気分になる。後ろめたいようななんだかわからない恐怖だ。
僕はあとずさる。その時蚊がぶんぶんと飛び回り僕の血をすおうとうるさく飛び回る。僕は手を振り回し、蚊を叩きつぶした。

「ころしたね」そいつは言った。
僕の右手は付け根からなくなっていた。僕は悲鳴を上げてもと来た道へと引き返す。途中、アリを踏み潰した。

「ころしたね」
今度は左手がなくなった。そいつは僕に質問をした。

「なぜころしたの?」
「ちをすおうとしたからだ」
「蚊だってちをすわないとしんでしまうよ」

「なぜころしたの」
「きがつかなかったんだ!」
「ありだっていのちはいのちだよ」
「じぶんよりよわければいいの?ころしていいの?」
「!!!」僕は恐怖で無我夢中で森の中を走りまわった

そいつは音もなく追って来た。邪悪な笑みを浮かべながら。そいつの手が僕の肩にかかる。
(もうだめだ!!)

その時、どこかで声がした。
「去れ!邪悪なる森の精よ!」

僕の体は元通りになっていた
通りすがりの僧侶に僕は救われた。僧侶は言った。

「あれは森に住み、通りすがりの旅人をつかまえては人間の罪悪感や弱みに付け込み食ってしまう邪悪な妖精だ。おそらく年を経た蜘蛛だろう。終いには魂まで食われてしまうところだったよ」

僕はそれ以来森へは行っていない。でもたまにあのことを思い出しては恐ろしく、複雑な気分になるのだ。森は変わらず美しく、壮大でまた、不気味だ
2010/06/15(火) 16:17 未整理 記事URL COM(0)
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