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【チョビヒゲ】

世の中にはヒゲを生やしている人がたくさんいる。
いろんなヒゲ。似合うヒゲ。似合ってないヒゲ。ああヒゲ。おおヒゲ。
だがワケの分からんヒゲというものがある。

【チョビヒゲ】である。

あんなモン誰が好き好んで生やすのだろう?
やれと言われれば断固断る。まだ丸刈りの方がマシである。
あんなモンただの罰ゲームではないか。

チョビヒゲを見たことはない。
いや、ある、いや正確に言うとない(どっちなんだ)

「サザエさん」の磯野波平だ。
磯野波平はチョビヒゲだ。
なぜ彼はチョビヒゲなのだろう?
磯野家は大家族だ。そして波平は大黒柱だ。働き手は他にもいる。マスオさんだ。だが、このマスオさんどうも頼りない。
「カツオー宿題終ったの?(サザエ)」
「帰ってからやるよ姉さん」
「おいおい、また僕が手伝うのかい?カツオ君」

そんな時に出てきて一喝するのは波平だ。
「コラカツオ!宿題もせんで野球とは何事だ!宿題を済ませてからにしなさい!」
耳をひっぱられ引きずられていくカツオ君。さすが一家の大黒柱である。
なるほどじゃあ波平のチョビヒゲは家長の威厳としてのヒゲだったのか。

まてよ、威厳なら明治時代の板垣退助のような大きなハの字形のヒゲのほうがよさそうである。なぜそうしなかったのか?

「サザエさん」はアットホームドラマである。日曜日の夕方に家族で観るととても安心する。そんな中に板垣退助が1人ポツンといたらどうだろう?非常に浮く。食卓には笑顔が無くなり、とても怖い。マスオさんまでマネしだしたら大変である。

「サザエさん」の作者長谷川町子氏は波平に家長として威厳をもたせるためにヒゲをつけようと考えたのだが「怖いヒゲ」ではダメだと考えた。そこで愛嬌のある「チョビヒゲ」にしたのではないだろうか。作者長谷川町子氏がお亡くなりになった今その真意を知る者はいない。だが今や磯野波平といえばチョビヒゲ、チョビヒゲといえば磯野波平である。日本中にこれだけチョビヒゲで知られている人物もそうはいない。

2010/06/20(日) 12:01 未整理 記事URL COM(0)
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